新聞紙の大きさと比べてください。大きさがわかるでしょうか。
重さは20㎏を超えると思います。（これを河原で拾って、持って帰ってきた佐藤さんの力には恐れ入ります。）
湯ノ岱のクジラ化石
２０１４年、七飯町在住の佐藤さんが、湯ノ岱で釣りをしていて、河原で化石を発見しました。
化石はなぜか筆者の所に持ち込まれ、クジラ化石と判断しました。
持ち込まれたのは肋骨の化石です。
かなり立派なものでしたが、転石のために詳しいことがわかりませんでした。
産出地がわかり、全身が出れば素晴らしいと調査にも出かけました。
新聞紙の大きさと比べてください。大きさがわかるでしょうか。
重さは20㎏を超えると思います。（これを河原で拾って、持って帰ってきた佐藤さんの力には恐れ入ります。）
このスポンジ状の骨の組織からクジラと判断しました。
骨の太さも分かりますね。
２０１４年８月３１日、湯ノ岱の川へ調査に出かけました。
「国土地理院タイル」（https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html）を改変
河原の石を調べながら上流に向かっていきます。
細かな骨の化石が含まれていますが、全体は出てきません。
転石を探すと、それなりに化石が入っています。
途中で道に上がると、何やら黒いものがあちこちに。これは何だと思いますか。
これらはクマの糞です。このウンチはちょっと古いですね。
クマの糞があちらにもこちらにも…。
尋常な数ではありません。
このあたりはクマの巣のようです。単独で行くにははかなり危険なところです。
この年は記録的な大雨が降ったために、川が氾濫して化石が流されてきたのでしょう。
いったい本体はどこにあるのか、発見することはできませんでした。
このあと、もう１回調査が行われましたが、やはりクマの落とし物ばかりで、
肝心なものは発見できずに終わっています。
また記録的な大雨が降って、川が氾濫したら、出かけてみるかもしれません。
２０２２．０１．０８ 作成
２０１４．０８．３１ 調査